一般的には「倒立」というフレーズがよく使われますが、ヨガでは「シルシャーサナ」とも呼ばれています。何か違うのでしょうか。本記事では、ポーズの違いとやり方のポイントについてもご紹介します。
三点倒立は、シルシャーサナ2とも呼ばれます
ヨガのレッスンなどで「シルシャーサナ」と呼びますが、通常は「シルシャーサナ2」を指していることが多いでしょう。実は「シルシャーサナ」には1と2があります。それぞれどんなポーズなのでしょうか。
「シルシャーサナ1」がいわゆる「三点倒立」と同じポーズのことを言います。違いは手や腕の使い方です。「三点倒立」とはその名の通り3点(頭頂と両手)で身体を支えるポーズのこと。それに対して「シルシャーサナ2」は、みなさんが想像するポーズで、手を後頭部で組み、上腕で体を支えます。また「ヘッドスタンド」と呼ぶこともありますが「シルシャーサナ2」を指すことが多いと思われます。
共通して大切なポイント
腕(手)のつき方が違いますが、基本的なポーズの手順は似ています。どちらも脚を顔側に歩かせていき、フワッと足をアップすることが必要です。ただこれが最初はなかなか難しい。ハムストリングが硬いと脚を近づけられないのです。前屈などでハムストリングスをストレッチしましょう。また背中が丸まらないように背筋を伸ばすことを意識することで、成功に近づきます。
三点倒立とシルシャーサナのコツの違いは?
腕のつき方の違いから異なるポイントもあります。私の場合、三点倒立の方がやりやすく、2はなかなか身体の安定感が出るまでに時間がかかりました。人によっては違う場合もあると思います。自分が苦手なポイントを見つけることが大切です。そこを中心に練習することで早くできるようになるでしょう。
シルシャーサナ1、三点倒立
シルシャーサナ1に比べて、2は足をアップする際に背中が丸まってしまいがち。背筋が伸びていないと足がふわりと上がりません。背中をまっすぐに意識してみましょう。それでも難しい場合は、脚を伸ばしたままアップしていくのではなく、片足ずつ膝を曲げます。そうすることで、背中が丸まる前に足を上げることができます。
また、頭頂で身体を支えているとグラグラして安定しません。上腕で力強く床を押すことが非常に大切です。頭頂は床に置くくらいのイメージでいいかもしれません。あとはバランスを取りながらキープしていきます。
シルシャーサナ2
手を着く位置が広く、また背中をまっすぐにキープしやすいため足がアップしやすいでしょう。ただ一方で頭頂に重心が偏りがちです。首をすくめないようにしましょう。首などに負担がかかることがあるので注意してください。手でしっかり床をプッシュしてます。