普段何気なく立っていますが、立つことはすべての基本です。正しい立ち方はスポーツをおこなうときだけでなく、生活していく上でも非常に重要なこと。このベースの身体の使い方が間違っていると、健康や美容に大きく影響し、いろいろな不調の原因になることもあります。
本記事では、基本の立ち方や正しい姿勢、また普段気をつけたいことなどを紹介します。
足裏の重心が、姿勢や歩き方に大きく影響
最初にチェックしてほしいのが靴の裏です。いつも履いている靴の裏を見てみてください。かかとの片側だけがすり減っていないでしょうか。外側だけ、また内側だけすり減っている人は、正しく立てていない可能性があります。
裸足で床に立ってみましょう。いつものように立って、足裏のどこに重心があるか観察してみてください。どこかに重心が偏っていないでしょうか。靴の外側がすり減っている人は、重心が外側になっていることがあります。本来、足裏全体で偏ることなく体重をかけることが大切です。親指の付け根の拇指球、小指の付け根の小指球、そしてかかとの内側と外側の4点で立つことを心がけてみてください。
また足の指もしっかり大地を踏むようにしましょう。足の指が浮いているとO脚や外反母趾の原因になることがあります。足指が動きにくい人は、足指でグーパーなど動かすのがおすすめです。足の裏全体でしっかりと立つことが全ての土台になるので、意識的におこないましょう。
骨盤のポジションは、正しい姿勢の要
重心のかけ方と同じように大切なのが姿勢です。ふだんから正しい姿勢をとっているでしょうか。なかなか自分では見ることができないので、写真を撮ったり第三者に見てもらうのがおすすめです。とくに骨盤の傾きが重要です。前傾すぎても後傾すぎてもNG!前傾とは骨盤が前に傾いていること。出っ尻と言われるようにお尻を突き出したように腰が反るイメージです。一方後傾は骨盤が後ろに傾いていること。腰のカーブがなくなり平らになってしまいます。どちらも腰に負担があるだけでなく、全身の姿勢に影響するのです。
最新スマホを見ることが多くなりましたが、下を向くと背中が丸まり骨盤が後傾になりやすいので気をつけましょう。またストレートネックもスマホが原因のことが多いと言われています。
普段の生活で気をつけたいこと
立ち方や姿勢は無意識なことが多く、なかなか改善するのが難しいですが、普段の生活で少しづつ注意するようにしましょう。はじめは電車に乗っているときや何気なく立っているときなど、気がついたタイミングだけでもOKです。「今の自分はどうかな?」とチェックしてみましょう。自分で意識的に注意することで、少しづつ変わっていきます。習慣を変えることは難しいですが気長に取り組みましょう。
- 足を組まない
- 片足重心で立たない
- 猫背に気をつける
- 下ばかり向かない
- 胸を張る
- スマホは目の高さに
姿勢と精神はリンクしている!
落ち込んで下ばかり見ていると、自然に猫背になり骨盤も後傾になるかもしれません。そして姿勢が悪くなることで痛みが出たり体調が悪くなることも。ネガティブなことは精神だけでなく身体にも影響を及ぼすことがあるのです。身体と心はつながっているのではないでしょうか。
「つらい時でも前を向いて」と言うことがありますが、精神論とバカにはできません。つらい時でも、目線を上げることで自然と顔が上がり、姿勢がよくなり、ひいては健康な身体につながるのです。ポジティブに気持ちを切り替えるのが難しいときは、身体にアプローチするほうが簡単かもしれません。顔を上げて胸をはることでよい循環が生まれるのですから。