ヨガや健康、美容に関する書籍の中でもおすすめの1冊をご紹介します。第一弾は、中村尚人さんの「ヨガの解剖学」。ヨガのアーサナを正しく理解したい人や解剖学に興味がある人はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
難しい専門用語が少なく読みやすい!初心者におすすめ
今回ご紹介するのは、ヨガの解剖学の入門書。ヨガレッスンを受ける中でインストラクターからていて骨や筋肉の話を聞いて興味を思った人も多いでしょう。ヨガを始めた初期はポーズの見た目に近づけようとしてしまいますが、本当に大切なのは骨の位置や筋肉の使い方です。本書は「解剖学」とついていますが、難しい専門用語は少なく、初心者の方でも理解できる内容です。
中身は、8つのポーズを基本としてそれらのポーズごとに骨格や筋肉について解説がされています。普段おこなっているアーサナが本当に正しいのかチェックできます。体のパーツだけでなく、そのパーツの骨や筋肉同士がどう連動しているのかがわかりやすく説明されているのが良いと思います。例えばアゴと胸椎の関係では「胸を張りたいならアゴを引く」という説明があるのですが、具体的な体の連動を知ることで正しいアーサナへの理解が深まります。
ヨガの中級以上の人にとっては、知っている情報も多いかもしれませんが、今一度基本に立ち返ってチェックしてみるのも良いと思います。中身は全てモノクロですが、写真なども多めでわかりやすいでしょう。
- 書名:体感して学ぶヨガの解剖学
- 著者:中村尚人
- 仕様:単行本228ページ
- 発行日:2010年10月2日
紹介されているポーズ8種類
- タダアーサナ
- ウルドゥワハスタアーサナ
- ウッターナアーサナ
- クンバカアーサナ
- チャトランガダンダアーサナ
- ウルドゥワムカシュワーナアーサナ
- アドームカシュワーナアーサナ
- ジャンプ
メモ
全ページモノクロなので、色付きの写真やイラストで楽しく学びたい人には不向きかも。中身重視の人にはおすすめです。また筋肉の構造や位置を詳しく知りたい人は、別の図解の書籍を併せて見たほうがわかりやすいと思います。
著者は、医学的な知識豊富な人気インストラクター
本書の著者である中村尚人さんは、ヨガやピラティスのインストラクターとして活躍されています。私自身はヨガフェスタのオンラインレッスンで知った方なのですが、説明がわかりやすくヨガの経験だけでなくリハビリなどの実際の臨床経験は非常に説得力がありました。いろいろなヨガインストラクターが解剖学の講座をされていますが、やはり医学的な正しい知識というのはとても重要です。間違った方法で練習してしまうと体を痛めることもあります。
書籍だけでなく、実際ヨガやピラティスのレッスンも行われていますので、興味のある方は受講してみても良いでしょう。また秋に開かれるヨガフェスタでも毎年座学講座をされているので、今年もあるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
■中村尚人プロフィール
株式会社P3 代表取締役 Studio TAKT EIGHT(タクトエイト)主宰。
幼少より、少林寺拳法、合気道を習い、部活では水泳部、登山部、演劇部、軽音楽部と身体や心を動かすことに興味を持って育った。1999年に理学療法士の免許取得後、医療・介護分野にて急性期から訪問リハビリなど幅広い臨床経験を積む。クリニックへの転勤を機にヨガに出会い、インストラクターを取得。その後、ピラティスにも興味を持ち国際ライセンスを取得。病院で患者さんを待っていることに違和感を持ち、自身の使命は予防医学の実現化と悟る。ヨガでは、代々木のアンダーザライト ヨガスクールにて一般中級クラスを担当、およびヨガの解剖学の講師を務める。2008年より、毎年日本最大級のフェスタであるヨガフェスタに講師として参加している。「ヨガの解剖学」「コメディカルのためのピラティスアプローチ」著、「ティーチングピラティス」監訳、他多数。
こんな方におすすめ
- ヨガ初心者でアーサナを深めたい人
- 解剖学に興味のある人
- 骨格や筋肉について知りたい人
- アーサナのやり方を復習したい人