「疲れやすい」「体がだるい」などちょっとした不調に心当たりがある人は多いのではないでしょうか。目立った症状ではないので見過ごしがちですが、ダイエットや食生活の乱れによる栄養不足かもしれません。そんな人はぜひ栄養補助食品(サプリメント)を活用してみてください。
本記事では、とくに40代女性にぴったりな栄養素を4つご紹介します。
40代女性に不足しがちな栄養素とは?
40代といえば女性にとって体が大きく変化する年齢です。更年期前でも体調不良になったり精神的に不安定になることがあります。バランスのよい食事と適度な運動、規則正しい生活が推奨されますが、なかなか難しいという人も多いでしょう。サプリメントは不足しがちな栄養素を補ってくれる強い味方です。次にあげる3つは、とくに重要な栄養素です。ぜひサプリメントを不調改善に役立ててください。
カルシウム
女性に多い骨粗鬆症。骨密度が低くなり骨や歯がもろくなる病気ですが、とくに40代以降の更年期になるとエストロゲンの減少にともない骨粗鬆症が増えるといわれています。骨や歯の形成に欠かせないカルシウムは骨粗鬆症にとっても重要です。日本人にもっとも不足しているといわれるほど。現在人の食生活ではなかなか摂取するのが難しいのかもしれません。またカルシウムの吸収を促してくれるビタミンDの摂取も大事です。
体験談
以前骨折した際に、カルシウムを摂取しても骨のつきが悪かったことがあります。そのとき一緒にビタミンDを摂ったところ大きく改善しました。カルシウムは有名ですが、ビタミンDが骨の形成に重要なことは意外に知られていません。せっかく摂取しても無駄にならないように注意しましょう。
鉄分
女性はもともと月経があるので、ほとんどの女性が鉄分不足といわれています。また更年期になると月経周期に変化がおきたり、経血の量が増減することがあり、さらに鉄分が不足しやくなります。最近イライラするなど症状があるときは鉄分不足の可能性もあります。
ビタミン・ミネラル
ビタミンとミネラルは、エネルギーを生み出すわけではないものの、体の調子を整えてくれます。しかし、体内でつくることをできないため、食品から摂取する必要があります。そのため食生活によっては不足することがあります。(不足している人のほうが多いといってもいいかもしれません)ビタミン、ミネラルどちら様々な種類があるので、マルチビタミンなど複数を一度に摂取できるものがおすすめでしょう。
大豆イソフラボンは更年期の女性に大切
「大豆イソフラボン」は、その名の通り大豆に含まれる栄養素の1つ。女性ホルモンのエストロゲンと似た化学構造を持っています。そのため更年期でエストロゲンが減少したい際にこの大豆イソフラボンがエストロゲンに近い働きをしてくれることが知られています。肌の新陳代謝を促進してくれたり、髪のハリを保ってくれたり、女性にとってはうれしい働きです。
このイソフラボンは腸内細菌によって「エクオール」という成分に変化し働くのですが、人によってはこの腸内細菌を持っていない人がいるといいます。つまりいくら大豆イソフラボンを摂取してもあまり効果がない場合があるのです。(もちろん様々な働きがあるので、意味がないわけではありません。ただ更年期の効果は薄いということ)そんなときは「エクオール」自体をサプリメントで摂取するのがよいでしょう。
栄養はサプリメントだけでよいのか?
いろいろな栄養不足を補ってくれるサプリメント。多少費用がかかりますが手軽に摂取することができます。では、サプリメントだけで十分なのでしょうか。たしかに栄養の計算上では可能です。しかしサプリメントに頼り過ぎると、咀嚼回数が減り、唾液分泌が減ることによる口内環境の変化や脳への刺激などに影響することが考えられます。また腸内変化から免疫力が低下する恐れもあります。サプリメントがあくまでも補助。基本はバランスのとれた食事がメイン、それを補う形で活用するのがよいでしょう。