最近消毒のしすぎで手荒れに悩む人が多いと聞きます。私自身これまで全く手荒れとは無縁でしたが、40代半ばということもあり手湿疹を発病してしまいました。最初は単なる手荒れと思っていましたが、これがなかなか思うように治らず、現在もいろいろ試行錯誤しながら手湿疹とつきあっています。私が体験したこと、実践していることなどをご紹介しますので、参考にしていただければと思います。
※本記事はあくまでも素人の見解です。症状がひどい方は、まずは病院で診察を受けてみてください。
手荒れ・手湿疹とは?
少しの手荒れであれば、たまにハンドクリームをつけるくらいで大丈夫ですが、手湿疹などに悪化するとけっこう厄介なものです。私自身も突然夏に発病しました。今まで手荒れをしたこともなかったのですが、いくらたっても治らないため、病院に通院することになりました。手湿疹という診断でした(正直、消去法という感じ。症状が混合していることもあり、はっきりした見解ではなかったように思います)。手荒れにもいろいろなパターンがあるようなので、ぜひ診察してもらいましょう。
- 手湿疹
- 汗疱
- 異汗性湿疹
- 掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
- 手白癬(てはくせん)
※各症状の詳細は医療サイトなどで確認ください。
どんな原因があるの?
最近ではコロナなどの除菌のためのアルコール消毒が手荒れの原因といわれていますが、日常生活で使う洗剤類も代表的な原因でしょう。そのほか、天然ゴムや金属などでもおこることもあります。乾燥肌やアレルギー、アトピーとの関係も強いといわれています。
- 台所用洗剤
- 洗濯用洗剤
- 掃除用の洗剤
- 除菌用アルコール
- シャンプーなどのヘアケア
- 天然ゴム(ゴム手袋などに使用されている)
- 金属(アクセサリーなど)
- 加齢
ステロイドって、怖いの?
ステロイドと聞くとなんだか怖い気がするという人が多いかもしれません。強力タイプは非常によく効くので無理はありませんね。ただひどい症状の場合は必要なこともあります。しかし、ステロイドはあくまでも症状を緩和させるもので、根本的な治療をしてくれるものではありません。対処療法であることを認識しておきましょう。そのためステロイドを使わなくなるとまた症状が悪化するという人も多いようです。つまり根本的な原因を取り除くことがとても大切なのです。ステロイドを怖がるのではなく、正しく使いながら原因を探しておきましょう。
日常生活での予防方法
まずは症状が出た時期に何か変えたことがないかチェックしましょう。新しいシャンプーや洗剤が原因となっていることもあります。とくに思い当たることがない場合は、考えられる原因を1つ1つ潰していくことをおすすめします。(それでもなかなか治らないこともありますが…)
予防法① ゴム手袋
台所や掃除で洗剤を使う際は必ずゴム手袋をしましょう。おすすめなのは、ハンドクリームをたっぷり塗ってそのあと綿の手袋をして洗い物をすると(とくにお湯)手が保湿されとてもしっとりします。ただ天然のゴム自体が原因となっている場合は、ゴムが直接手にふれると逆効果になりますので注意しましょう。
予防法② 医療用手袋
洗髪時などゴム手袋では微妙なときには、ぴったりした薄めの医療用手袋が重宝します。最近ではスーパーの人などもしていますね。ゴム手袋と違ってフィットするので細かい作業ができて便利です。また洗髪のときは手先を刺激するので、洗髪用のブラシもおすすめです。
予防法③ 綿の手袋
手モデルではありませんが、綿の手袋を日常的に使用することで手の刺激を軽減してくれます。秋冬はとくに乾燥するのでハンドクリームと併用すると保湿効果が高いでしょう。
予防法④ ハンドクリーム
面倒かもしれませんが、ハンドクリームは常時携帯しておき、手を洗ったあとや乾燥したときにつけるようにしましょう。症状がよくなったときも止めずに塗ることをおすすめします。ちなみに私は1日に5回以上は塗るようにしています。
予防法⑤ 石鹸
アルコールは非常に強いので手荒れが悪化してしまいます。アルコールの除菌はできる限り避けて、なるべく石鹸で手を洗うようにしましょう。
ポイント
手荒れが気になるといつも触っていませんか?とくに悪化しているときは刺激に対して非常に敏感になっているので、できる限り「手に刺激を与えない=触らない」ことが大切です。
正しいハンドクリームの塗り方
ハンドクリームの塗り方というと、「え?普通に塗るのではダメなの?」という人も多いでしょう。たしかに通常であればあまり気にしないでも大丈夫ですが、手湿疹に悩んでいる人は注意したいことです。まずはクリームを塗る前に手を洗った場合は水分を完全に拭いてから塗るようにしてください。また手のひらに出してササッと塗ってしまっていませんか?ハンドクリームにもよりますが、手のひらで数秒温めることで、浸透力がよくなります。また手の指先や側面など1本1本丁寧に塗っていきましょう。
神経質になりすぎないことも大切
私自身も通院していますが、たしかにステロイドの強度がどんどん高くなっていくと恐怖を感じますね。ただステロイドで初期に完治させるという方法もあるようですから、医師と相談しながら治療してください。私の場合はステロイドの強度3を使用して少し改善されましたが完治まではいかない状態。なかなか治らないな…と気分が落ち込むこともありますが、あまり気にしすぎないようにしています。もちろん生活での予防は必要。40代は体のいろいろな部分の不具合が出てきますが、20代に戻れることはありません(笑)。不具合の出る体と上手く長くつきあっていくことも大切かもしれません。