「ビクラムヨガ(bikram yoga)」というヨガをご存知ですか?ヨガをやっている人であれば聞いたことがるという人もいるかもしれません。
「ビクラムヨガ」とは、インド人の創始者ビクラム・チョードリー氏によって提唱されたヨガのスタイルです。アメリカのハリウッドで人気になり、レディーガガはじめ多くのセレブに愛好家が多いことで有名になりました。ホットヨガの元祖ともいわれています。日本にもたくさんの教室があります。
ビクラムヨガと普通のヨガの違い
ホットヨガと似ていますが、ビクラムヨガには3つの決まりごとがあります。この決まりごとは世界共通。高温な室内でおこなう普通のホットヨガよりも時間が長いのでさらにハードです。またインストラクターはポーズをとらず言葉で誘導するのみということも、普通のヨガとの違いでしょう。ポーズを真似るのではなはく、自分自身と向き合うことが重要と考えられているためです。ポーズ自体はハタヨガのポーズと同じです。
- 26種類のヨガポーズをおこなう
- 室温40度、湿度40%以上
- レッスンは90分
ビクラムヨガは、こんな人におすすめ
非常にハードなレッスンで大量の汗をかくことで、老廃物を体外に排出することができデドックス効果が高いといわれています。基礎代謝も上がることからダイエットや美容目的の人におすすめです。また、リラックスというよりは精神集中やストレス発散、リフレッシュの手段として楽しんでいる人も多いようです。
インストラクターがポーズをとらないため、全くのヨガ初心者は避けたほうがよいでしょう。だいたいのポーズはわかっており普通のヨガでは物足りないという人におすすめです。
実際のレッスンの様子とは?
体力が必要というここともあり、他のヨガスタジオに比べて男性の生徒が多いのもビクラムヨガならでは。あまりに激しいことから、レッスン前には誓約書を書くこともあるようです。途中退出する人も珍しくはありません。和気あいあいというよりも、自己鍛錬や修行の面が大きいヨガです。
また通常のホットヨガよりも露出度が高いウェアを着ている女性も多く、ビキニのような人を見かけることもあります。ただ汗で滑ってしまうので速乾性や通気性の高いレギンスなどがいいのかもしれません。
注意ポイント
- 大量の汗をかくので、水分補給を
- 汗をかいても動きやすいウェアを
- レッスンの2時間前に軽い軽食を
- 気分が悪くなったら無理をせず退出
- ヨガポーズの基本知識が必要
創始者のセクハラスキャンダルで店名変更も
数年前に創始者ビクラム・チョードリー氏のセクハラスキャンダルが報じられました。ビクラム氏といえば、黒いビキニの短パンがトレードマーク。腕には宝石をちりばめた時計や高級車に豪邸と、ヨギーニの中では少し異質な存在。結局裁判で全面勝訴になりましたが、ビクラム氏は国外逃亡し、賠償金を支払っていないといわれています。そんなスキャンダルのため、近年日本の教室では「ビクラムヨガ」という名前を変えて、ホットヨガとしてレッスンをおこなっているところも多いようです。しかしヨガには罪はありませんから、ビクラムヨガは続いて欲しいですね。
ビクラムヨガまとめ
「ビクラムヨガ」はいろいろなヨガの中でも、かなりハードスタイルです。ちょっとヨガな雰囲気を楽しみたいという人は向いていないかもしれません。体力があり、自己啓発に興味がある人に向いています。独特な世界観を持っているので、ハマる人がいる一方で、全然無理!という人もいます。基本知識を知った上でさらに興味を持った人は、ぜひトライアルレッスンを受けてみましょう。