ヨガにはいろいろな種類がありますが、その中でも「アシュタンガ」は比較的ポピュラーなヨガ。「難しそう」「男性的」「ストイック」「激しい」などのイメージを持つ人が多いかもしれません。本当はどんなヨガなのでしょうか?
アシュタンガヨガの歴史から特徴、レッスンの内容、代表インストラクターなど、いろいろな角度からクローズアップします。
目次
- 「八支則」という考え方
- レッスンはどんどんポーズが展開
- 初心者でもトライできるか?
- アシュタンガヨガで有名なケンハラクマ
- アシュタンガヨガまとめ
「八支則」という考え方
アシュタンガヨガは、リシュナマチャリヤ師が基礎をつくり、パタビジョイス師によって確立されたヨガです。「アシュタンガ」は、サンスクリット語で「八本の枝(八支則)」とう意味を持ち、アシュタンガヨガはこの「八支則」という考え方が特徴といえます。
- ヤマ(禁戒)
- ニヤマ(勧戒)
- アーサナ(座法)
- プラナヤマ(呼吸)
- プラティヤハーラ(感覚の制御)
- ダーラナ(集中)
- ディアナ(瞑想)
- サマーディ(悟り)
レッスンではポーズがどんどん展開
アシュタンガヨガと他のヨガとの大きな違いは、呼吸、目線、動作のすべてが決められていることです。ポーズの順序も決まっています。立位、座位、逆転、フィニッシュと呼吸にあわせて流れるようにポーズをとっていきます。ポーズのキープ時間は短く、ずっと動いているためかなり運動量があります。運動量の多いヨガではパワーヨガが有名ですが、ポーズの順序は決まっていません。パワーヨガはエクササイズ色が強く、アシュタンガヨガは伝統的なヨガの教えを基本とした正統派といえます。
- ポーズの順番が決まっている
- ポーズの展開が早い
- ずっと動き続けている
- 運動量が多い
初心者でもトライできるか?
もちろん初心者でもトライすることはできますが、通常のヨガのイメージよりもアシュタンガヨガはかなりアップテンポ。そのためポーズの基礎ができていない人は、早いテンポについていくのに精一杯ということが多いかもしれません。まず大切なのは、ポーズを正しくとることです。リズムを優先させて、ポーズがおろそかになっては本末転倒。ポーズの基礎ができ、ある程度余裕ができてからトライするのがおすすめです。
またアシュタンガヨガでは、「マイソール」という練習方法があります。いわゆる「自主練」で、伝統的には早朝におこなわれるようです。各自で練習できるので、初心者や慣れていない人におすすめといえます。
こんな人にはアシュタンガヨガがおすすめ!
- ポーズの基本ができている
- 体を動かしたい
- 汗をいっぱいかきたい
- ヨガの伝統を勉強してみたい
- リラックス系のヨガでは物足りない
アシュタンガヨガで有名なケンハラクマ
アシュタンガヨガの第一人者として有名なインストラクターといえば、「ケンハラクマ」。パタビジョイス師から日本人で初めて正式指導者として認定されたそうです。見た目はヨギーニそのもの。現在も国内外で精力的に活動されています。実際のレッスンでは、厳しいというよりもおしゃべり上手でおちゃめ。笑いを交えながらアシュタンガヨガをわかりやすくレクチャーされています。イベントやワークショップなども多数開かれているので、一度受講してみるのもよいかもしれません。
アシュタンガヨガまとめ
イメージのようにアシュタンガは、男性のヨギーニも多く運動量が多いアクティブ系というのは本当。ヨガの伝統的な考えも重視している正統派ヨガです。ポーズの基礎がない場合は難しいと感じることがあるかもしれません。ただ、初心者向けにポーズの展開をゆっくりするなどインストラクターがアレンジしたレッスンなどもあります。まずは、アシュタンガヨガの中でも、どのような人を対象としたレッスンなのか、事前に内容を聞いてみるのがよいでしょう。