毎年春と秋に開催されている「OMOTENASHI」。奈良や京都の寺社でおこなわれ、和の心を通してマインドフルネスな体験ができるイベントです。マインドフルネスや瞑想というと少しとっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、初心者でも大丈夫。どんな人でも気軽に参加できる内容になっています。
本記事では初めて体験した「OMOTENASHI」の内容をご紹介します。
「OMOTENASHI」は型にはまらないイベント
「OMOTENASHI」とは、山本俊朗先生と村松諒子先生が開催するイベント。お二人ともヨガのインストラクターをされているので、ヨガのイベントと思いがちですがちょっと違うのです。もちろんヨガもおこないますが、ヨガのリトリートでもありません。ヨガは一部で、瞑想や写経などいろいろなカリキュラムから構成されています。言葉で説明するのは少し難しいのですが、あえて言うならばマインドフルネス。体と心をつなげていくというようなイメージです。
寺社という環境で心を穏やかにする機会
今回のOMOTENASHIは、奈良の興善寺ば開催場所でした。近鉄奈良駅から10分くらいにありアクセスがいいのですが、まわりはひっそりとしていて緩やかな時間が流れていました。本堂はストーブが2台置いてあるので、寒さもそこまで気になりません。まずは、オリエンテーションからはじまり、ヨガのアーサナをおこなっていきます。ラクティスをおこなっていくというよりは体をほぐしリラックスしていく感じ。ヨガをやったことがない人もストレッチの延長としておこなえる内容です。
そのほか、瞑想や写経などヨガとはまた違ったアプローチがおこなわれます。どのカリキュラムのときも「おりん」がずっと演奏されていました。「おりん」というと仏壇のあの音色を想像する人も多いと思いますが、高い音から低い音まで様々な音色に非常に驚かされました。無意識に体や心に響くようなその音色は、とても不思議な感覚でした。
■イベント詳細より
日本の文化を感じながら(ヨガ、瞑想、呼吸、食事、写経、散歩など)をおこないます。日本の素晴らしさや美しさを再認識し、和の心を通して自分や他者とつながり、最高に楽しむことができる一日。笑あり、感動あるの特別な時間をお過ごしいただけます。
参加費:21,000円
タイムテーブル
- 集合(10時30分)
- オリエンテーション:本イベントの説明や参加者同士の自己紹介など
- アーサナ:リラックス系ヨガ(はじめは少し動きますが、後半はリラックスしていきます)
- ランチ:同じ自社内でみなでお弁当をいただきます
- 春日大社ツアー:近くの春日神社までみなでお散歩しながら参拝
- 写経→写経をして感想などをシェア
- 瞑想→おりんを聴きながら深い瞑想に
- 掃除→イベントで使用した場所をみなでお掃除
- 親睦会→イベント後は希望者で食事会
忙しい現代人がふと立ち止まるきっかけに
仕事や家庭など忙しい毎日を送っている人が多いのではないでしょうか。知らないうちに呼吸が速くなり、目の前にあることをバタバタとこなしている。そんなときにふと立ち止まることも大事です。自分の内側に目を向け、静かに自分と向き合い時間を持つ。それが「OMOTENASHI」ではないかと思います。ゆっくりとした時間だけれど、あっという間に過ぎてしまう一日でした。
次回は、年明けに開催されるそうです。ご興味がある方は、山本俊朗先生のインスタグラムをぜひフォローしてみてください。